GMAT文法無料レッスン 文の構造② 文の基本

今回は、文の最も基本的な構造について説明します。

文は、肯定、否定の観点から、「肯定文」と「否定文」、内容から、「平叙文」、「疑問文」、「命令文」、「感嘆文」、構造から、「単文」、「複文」、「重文」、「混文」に分類できます。

ここでは、最も一般的な「肯定の平叙文(要するにごく普通の文のことですが)」をメインに、その構成を学びます。

1 文の種類

分類名を覚える必要はありませんが、基本五文型を説明する前に、予備知識として確認しておきましょう。

(1)単文

同一文中に、「主語+動詞」のセットが二つ以上ないものを単文と呼びます。

I woke up.

「私は起きた」は主語と述語動詞がそれぞれ1つずつなので単文です。

I woke up and brused my teeth.

「私は起きて、歯を磨いた」は、述語動詞が二つありますが、主語が共通しているので、単文と考えておけばよいです。

I woke up and I brused my teeth.

これは[S+V]のセットが二つなので、重文と考える人もいますが、主語が共通なので単文でよいでしょう。あまりこだわる必要はありません。

(2)重文

2つ以上の節(主語と動詞のセット)が、等位接続詞によって結ばれているものを重文と呼びます。[and, but, or, yet, so,]が等位接続詞です。

I woke up but she did not.

The weather was so bad, so the picnic was cancelled.

(3)複文

同一文中に「主語+動詞」のセットが二つ以上あり、文の意味上、そのうちの一つがメイン(主節)、その他がサブ(従属節)になっているものが複文です。

①副詞節+主節

従位接続詞(although, when, becauseなどなど)で結ばれている文。従位接続詞が文頭についている方の節が「従属節(従節)」、ない方が主節となります。「従属節」は全体で「副詞」として機能するので、「副詞節」とも言います。従属節は、主節の前または後に置かれます。

Because you were not here yesterday, we could not give it to you.

「キミは昨日ここにいなかったから(従)」、「あげられなかった(主)」。前の節は[could not give]を副詞として修飾しています。

You should throw it away while he does not notice.

「彼が気付かないうちに(従)」、「捨てるべきだ(主)」。[while...]節は、主節の[shoud...]に係る副詞節です。

②主節+名詞節

名詞節を使用しているものも、複文の一種です。

He said [that he was sick].

I don’t agree with [what you have just said].

それぞれ、[He said]、[I don't agree]が主節、[that...]、[what...]が従属節となっています。普通は、「従属節」と言えば、①の副詞節のことを指す場合が多いですが、これらや③の形容詞節も従属節と呼ばれます。

③主節+形容詞節

関係代名詞、関係副詞を含むもの。

There is [a store that sells nice wine].

He was born in [a year when we entered 21 century].

(4)混文

「単文と複文」、「複文と複文」を等位接続詞で結ぶと、「混文」となります。

She knew [that Jeff could not come], yet she did not tell it to me.

前が「複文」、後ろが「単文」です。等位接続詞[yet]でつながっています。

He said {that he was (the one who broke the window last night)}, but [when I saw the window this morning,] it was not broken.

前が、形容詞節、名詞節を含む複文、後ろが「副詞節+主節」の複文です。

2 基本五文型

上の例を見れば分かるように、単文どうしを等位接続すれば「重文」となり、単文に従属節をくっつければ「複文」となります。単文が基本となりますので、これをベースに、英文の基本構造である「五文型」について見ていきます。

なお、「第一、第二文型」については、当レッスン第一部「動詞②自動詞」を、「第三、第四、第五文型」については、「動詞③他動詞その1」も併せて御覧下さい。

(1)第一文型(SV)

「主語+述語動詞」のみ、或いは「主語+述語動詞+副詞」のみで意味を成すものが第一文型の文です。動詞は目的語も補語もとらず、「完全自動詞」と呼ばれます。

Years passed.

「年月が経った」はこれだけで意味的に完結しています。

Years passed so fast.

「あまりにも早く年月が過ぎ去った」。副詞がついていますが、動詞は単独で意味を成しています。

I’ve been waiting for two hours.

「二時間待っている」です。「何を」待っているかを特に書かなくても、これはこれで意味を伝えることができます。

次の様な文について、少し補足しておきます。

My mother is in the kitchen.

「母はキッチンにいる」

The house is on fire.

「家が火事だ」

Mary is among the smartest in the school.

「メアリーは学校で最も優秀な生徒の一人だ」

これらのように、「前置詞+名詞」がbe動詞の後に置かれている文も多々あります。当レッスンでは、これは[S+V+副詞]の形なので、第一文型として扱います。文法書によっては、これらを第二文型(SVC)としているものもあります(「副詞」も「補語」になる、という考え方です)。

読んで意味が分かれば別にどちらでもいいのですが、当塾では、

1. 「前置詞+名詞」のセットに関しては、「名詞の直後にくっついている場合には形容詞」、それ以外の場合は「副詞」になる。

2.「補語」は「名詞」または「形容詞」のみ。

で統一することで、できるだけ単純に説明しようとしています。英文法にうるさい方々はご容赦下さい(笑)。

(2)第二文型(SVC)

「主語+自動詞+補語」の形を第三文型(SVC)と言います。意味上、「主語=補語」の関係が見られます。補語になるものは、「名詞」と「形容詞」です。動詞は補語を必要とする(補語なしでは意味を成さない)為、「不完全自動詞」と呼ばれます。

John is a man.

[John=man]ですね。

You seem tired.

「疲れているように見える」です。形容詞[tired]が補語となっています。

This apple smells sweet.

「このリンゴは甘いにおいがする」。形容詞[sweet]が補語です。

She is not what she was.

「彼女はもうかつての彼女ではない」。複文の例です。名詞節[what she was]が補語になっています。

この文型をとる主な自動詞については、「動詞② 自動詞」http://www.araijuku.jp/wordpress/?p=71のところで詳しく説明していますので、そちらを復習して下さい。

(3)第三文型(SVO)

「主語+動詞+目的語」の形をとるものです。動詞は補語を必要としないため、「完全他動詞」と呼ばれます。目的語は、「名詞」のみです。

I know you.

「あなたを知っている」。[you]が目的語です。

When he told me that he did not want me to touch his new car, which he bought last week, I thought I would throw a stone to his automobile.

複文の例です。長いですが、文のメインは、[I thought (that) I would...]という、that節を目的語とした単純なSVOです。

(4)第四文型(SVOO)

動詞が目的語を二つとるものはこの文型に分類されます。

The old man gave [his grandson] [some money].

「孫に」と「お金を」の二つが目的語です。

You can buy [me] [a drink].

「私に」、「飲み物を」おごってくれ、ということですね。

You always have to tell [him] [what to do].

「彼に」、「何をすべきか」教えないとダメよ、という文です。これもSVOO。

(5)第五文型(SVOC)

「主語+動詞+目的語+補語」になっているものが第五文型です。動詞が補語を必要とするので、不完全他動詞と呼ばれます。「目的語=補語」の関係になると覚えておきましょう。

He made [my room] [messy].

「私の部屋を」、「散らかした」ですね。[messy]は形容詞で、[my room=messy]になっています。

You should not have painted [it] [black].

「それを」、「黒く」塗るべきではなかった。[it=black]がOCです。

第三、第四、第五文型で用いられる動詞については、「動詞③他動詞その1」http://www.araijuku.jp/wordpress/?p=78で多くの例を挙げて説明しています。

3 THERE構文

(1)THERE構文とは

There is [a book] on the table.

There was [nothing I can do].

これらは、基本文型を基準にすれば、特殊な構文とも言えるものですが、非常によく使われる形なので誰でも知っているでしょう。「there + 動詞+主語」の形になっているものを、このレッスンでは「there構文」と呼ぶことにします。

[there]は漠然と「そこに」という意味です。「副詞」と考えられるので、一種の倒置文だと考えておけばよいでしょう。

A book is there on the table.

Nothing I can do was there.

これらの文は、ひっくり返して[there is/are...]で表現するのが慣用だと思っておけばいいです。

この構文では、be動詞を使うことが多いですが、他に[come, follow, live, remain, stand]などが用いられる場合があります。

Once there stood an old temple.

「そこにはかつて古い寺が建っていた」

There followed a short silence.

「続いて短い沈黙があった」

(2)THERE構文に関する重要なルール

GMAT SCでは、パターン化されていると言える、there構文に関する決まりがあります。

[SV > there構文]

簡単なことなので、今覚えてしまえばよいでしょう。通常のSV(能動、受動を問わず)は、ほぼ常にthere構文より優先します。there構文は、曖昧な内容や漠然とした状況について述べるときに使うことが多い構文なので、通常のSVの方が好まれます(これはGMATに限りません)。

例を挙げておきます。優先順位が高いものから順にならべると次のようになります。

The man broke the window.

> The window was broken by the man.

> There was a man who broke the window.

> There was a window (which was) broken by the man.

4 否定

否定文については、「接続詞②」の[or]に関する注意点http://www.araijuku.jp/wordpress/?p=211参照 と、「否定語はなるべく前に置く」という点だけ確認しておきましょう。また、否定語句が文頭に置かれると「倒置」がおきますが、これについては後ほど説明します。これら以外の点については、GMAT SCではあまり問題になりません。

×I think he will not come.

○I don’t think he will come.

×Anybody cannot enter the room.

Nobody can enter the room.

×The cat appears not to be hungry.

○The cat does not appear to be hungry.

もちろんこれらは原則であって絶対ではありませんが、概ね「否定語は前に置く」と思っていれば大抵のGMAT SC問題は判断できる筈。細かいポイントに関しては個別に覚えていけば充分です。

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