GMAT文法無料レッスン 第二部 文の構造① 概要

「第一部 品詞」では、文を構成する要素である各品詞についての基本を学んできました。

「第二部 文の構造」では、品詞を組み合わせて文を作る時のルールについて説明します。

まずは先に「ゴール」を見ておきましょう。GMAT SC過去問を無理やりアレンジして、強引に長い文を作ってみました。意味が少々不自然かもしれませんが、難しい文の例ということでご了承下さい。

Depressed by the recent accident in the experiment that was conducted by the Institute’s biochemical research groups, the head of the research department said that had they been able to continue to study the effect of chemical pollutants, the  researchers at the Institute would have found that,  in virtually all types of tissue in every animal species, dioxin  induces the production of enzymes that are the organism’s trying to metabolize, or render harmless, the chemical that is irritating it.

これ全部で1つの文です。このままだとわけが分かりませんから、どういう構造になっているのかを分析しつつ、シンプリファイしていきましょう。

まず、主節のSV、つまり文のメインとなる主語と述語を発見しなければなりません。この文は[depressed]で始まる分詞構文です。分詞構文は副詞節と同じく、単なる修飾語句にすぎないので、とりあえずカッコでくくって無視します。すると、主節のSVは、

[the head of the research department] said that…

の部分。つまりthat節を目的語としたSVOが文の核になっていることが分かります。「部長がこう言った」ですね。

もちろん、何を言ったのかが分からないと話は通じませんから、that節の中身を見ていきます。thatの中は、

① [had they been able to continue to study the effect of chemical pollutants, ]

と、

②[the  researchers at the Institute would have found that...]

に大きく分けることができます。②は最後に[found that...]とあるので、また「動詞+目的語that節」があることになります。

まず①ですが、これまたいきなり[had]なんてものがあります。もちろん、[that]を関係代名詞としてつながっている動詞[have]の過去形ではありませんから、これは何かと言うと、

[if they had been able to continue....]の倒置です。仮定法過去完了の条件節から、[if]を省略すれば、このように倒置して[had+主語+過去分詞」の形になります。「彼らが研究を続けられていたならば」ですね。

②はこれを受ける仮定法の帰結節です。「研究者たちは、...を発見できただろう」と書いてあります。

今度は、帰結節の動詞とその目的語である、[found that...]のthat以下、つまり発見できたであろうものの内容です。

[in virtually all types of tissue in every animal species,]は副詞句なのでとりあえずほっといて、

[dioxin]が主語、

[induces]が動詞、

[the production of enzymes that are the organism's trying to metabolize, or render harmless, the chemical that is irritating it]

これは全体で1つの目的語(句)です。

[the production of enzymes]が目的語句のメインで、[enzymes]に形容詞として関係代名詞節がくっついています。この形容詞節の構成は、

enzymes that are /

the organism’s trying

to

metabolize,

or

render harmless,

[the chemical that is irritating it]

他動詞のto不定詞である[to metabolize]と[to render harmless]が等位接続詞[or]を挟んでパラレルになっています。[to]は二回繰り返す必要はないので、後半は省略されています。どちらのto不定詞も、同じ[the chemical that is irritating it] を目的語としています。

分かり難いのは[render harmless]でしょうね。これは[render X harmless]、つまり第五文型[SVOC]をとる動詞です。正確に全部書き出すと、

to metabolize [the chemical that is irritating it]

or

to render [the chemical that is irritating it] [harmless]

です。目的語を一つで済ませるために、[SVOC]を[SVCO]に倒置させてあるわけです。

これで大体の造りが分かりました。この文全体を単純化すれば、

Depressed by…, the head said [that the researchers would have found (that dioxin induces the production of enzymes)].

となっていることが分かります。「がっかりした部長は、『研究者たちは、(ダイオキシンが酵素の生産を誘発する)ということを発見できただろう』、と言った」ですね。

この例文には、「分詞構文」、「関係代名詞」、「複文」、「仮定法過去完了」、「倒置」、「第五文型」、「省略」などが盛り込まれており、かなり複雑な構成になっています。いずれも文法的にはごく基本的なものばかりですが、それらの組み合わせでいくらでも文は複雑にできるのです。

これらの知識を単に知っているだけではなく、ある程度定着させて使いこなせるようになっておかないと、なかなかこのような文は読めないと思います。

また、ここではだらだらと解析してみましたが、実際に英文を読む際には、上のような作業は頭の中だけで数秒で終えなければなりません。そのためにも、この第二部で説明する内容は、完璧にマスターしておく必要があります。

これから解説する主な内容は次の通りとなります。

1 基本文型(単文の構成)、基本文型の組み合わせ(複文、重文、混文)

2 態(能動態と受動態)

3 比較(原級比較、比較級、最上級、倍数表現)

4 仮定法(仮定法過去、過去完了、未来、現在)

5 分詞構文

6 倒置

これらは全て、GMAT SCの問題を解く上で非常に重要です。

文の構造が分からないと、読んで理解することはおろか、文法・語法的に正しいかどうかのチェックすらできない場合があるのは上の例文を見ていただければ分かるでしょう。

既に知っている事柄でも、今一度しっかりと確認しておきましょう。

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