Archive for the ‘1-1 名詞’ Category

GMAT文法無料レッスン 名詞⑧ まとめ

はい。ようやく「名詞」の基本が終わりました。少々量が多くてすみませんでしたが、名詞は出番が多いので仕方ありません。

ちょっと細かいことなども書いてしまいましたので、これまでの内容を全部覚えなくても大丈夫です。今の段階で最低限覚えておくことを整理しておきます。

ここに書いてあることは、GMAT SCの問題演習をする上で、全て重要です。下記を読んでピンと来ない方、例文が頭に浮かばない方は、もう一度最初から「名詞」の各ページをお読み下さい。

1 名詞の機能

・主語:[X] is Y.

・補語:X is [Y].

・他動詞の目的語:X does [Z].

・前置詞の目的語:at [W], in [W], for [W], etc.. *[前置詞+名詞]は形容詞や副詞になる。

・同格:A good teacher, John, is…

・形容詞:複合名詞を形成する。[a wood door]

2 名詞の種類

一般名詞(句)、代名詞、動名詞(句)、to不定詞(句)、名詞節

3 名詞の数

(1)可算名詞:一般名詞(普通名詞と一部の集合名詞)

・常に「数の一致」に注意。[主語-動詞]、[主語-代名詞]、[主語-補語]、[主語-目的語]など。

・「数」を表す言葉(many, (a) few等で修飾する。「量」を表す言葉(much, little, less等)は使用不可。

(2)不可算名詞:一般名詞(固有名詞、物質名詞、抽象名詞、一部の集合名詞)、動名詞、to不定詞、名詞節

・不可算名詞は単数扱い。代名詞は[it]で受ける。

・「量」を表す言葉(much, little, less等)で修飾する。「数」を表す言葉(many, (a) few等)は使用不可。

・不可算名詞が複数ある時には数を考慮する(複数として扱う)のが原則。

例)[Doing the right thing] and [being a right person] are two different things.

4 各種名詞の注意点

(1)一般名詞

・数に注意。上記3参照。

・[抽象名詞+that SV] > [抽象名詞+of/in/for, etc..]

・長い複合名詞は×。[the]+二語程度まで。

・所有格:[X's]の[X]は、原則として、人(生物)およびそれに準ずるものに限られる。

(2)代名詞

・文中に存在しない語句を指しているものは×。

・代名詞とreferentの数が一致していないものは×。

・代名詞で指せる語句が文中に複数あるものは×。

・前文の内容を示す代名詞は×。

・[X's Y]の[X]だけを代名詞で指せない。

・[it]は特定、[one]は不特定のものを指す。不可算名詞は[it]で受け、[one]では受けられない。

(3)動名詞

・[the]や[of]を付けない。 [reading the book] > [the reading of the book]

・動名詞は不可算。

・名詞>動名詞。 [the observation of the marine life] > [observing the marine life]

・動名詞の[being]は省略不可。現在分詞[being]との違いに注意。

(4)to不定詞

・前置詞の後に置けない。× in to do / for to do / against to do など

・時制に注意。to do(be), / to have done(been)の違いを覚えること。

(5)名詞節

・語順に注意。

①who/what/that/when/where/which/whether(if)/how: S→V。

②what/who: [what(who) does/are...](主語なし)のケースもあり。

・whether SV > if SV。[or not]は原則として付けない。

・[前置詞+that節」は×。例外:[in that]=[because]のみ。

———————————————————————————–

一番厄介な(?)「名詞」がようやく終わりました。

色々書いてきましたが、まとめるとたったこれだけですね。

これさえ覚えるのが面倒な方は、GMAT SCでは、とにかく「名詞と動詞の数の一致」と、「代名詞の指す言葉」が大事ということだけ覚えておきましょう。

気が向いたら旧TOEFLの文法セクション問題を使って確認テストみたいなものも随所に入れていこうかとも思います。

 

GMAT文法無料レッスン 名詞⑦ 名詞の特別用法

これまでは、「どのようなものが文中で名詞として扱われるのか」という点に焦点を当てて説明してきました。一般的な名詞だけではなく、代名詞、動名詞、to不定詞、名詞節もまた、「名詞」であるので、名詞が必要な場所(主語、補語、目的語のあるべき位置)にこれらが正しく置かれているかどうかを判断できるようになっていただくことが主な目的です。

全てお読みいただいた方には、大体のところはご理解いただけたと思います。

今回のレッスンでは、これまでの視点では説明しきれなかった、名詞の使い方について補足します(殆どが一般名詞に関するものです)。「名詞の特別用法」と題していますが、実際にはごくごく当たり前に使われているものばかりなので、恐らく殆どの人にとってお馴染みのものばかりでしょう。

1 同格

[名詞+名詞]で、補足的に説明を加えるものを、同格(名詞)と呼びます。通常は、コンマ[,]で区切りますが、ダッシュ[-]で区切る場合や、区切りらないこともあります。[名詞+名詞]、[代名詞+名詞]、[代名詞+that/whether節]の3パターンを知っておけばよいでしょう。

[Mozart], [one of the greatest composers], was born in 1756.

[Our teacher], [Kent Willams], compiled this dictionary.

Here comes [Mary], [an experienced nurse].

[We] -[John and I]- are planning to visit Hawaii.

I heard [the news] [that he passed the exam].

GMAT SCにおける同格の注意点は以下の三つです。

①名詞と同格名詞は互いに直前直後に配置されていること。

× [Mozart], [whose music gives me a lot of pleasrure], [one of the greatest composers], was born in 1756.

②名詞と同格名詞が意味のうえで一致していること。

× [Our teacher's], [Kent Willams], compiled this dictionary.

③名詞と同格名詞の数が合っていること。

× Last night he went to [three parties], [one held by a famous artist].

2 名詞の形容詞的用法(複合名詞)

[ consumer goods]のように、名詞で名詞を修飾することがよくあります。これを、名詞の形容詞的用法と言います。

[life story], [a New York guy], [this grammar text], [the cotton one], etc,

複数の名詞をつなげて作る「複合名詞」もこれとほぼ同じものと考えればよいでしょう。[assistant director], [college students]などが複合名詞の例です。「複合名詞」と言う場合には、[close-up]や[take-over]、[stand-by]といった、名詞を含まないものもありますので、それらを考慮すれば、常に「複合名詞」=「名詞の形容詞的用法」とはならないのですが、特に気にする必要はありません。とにかく、「名詞をいくつかくっつけて一つの名詞を作れる」ということだけ覚えておきましょう。

 この「名詞の形容詞的用法」を使って複合名詞を作ってある場合、ややこしいのは「冠詞」と「複数形」をどうするか、という点なのですが(慣用によるものが多いので覚えきれません)、幸いなことに、GMAT SCにおける注意点は私の知る限りたった一つです。

「長い複合名詞はダメ」

シンプルですね。

どれくらい長いとダメなのか明確に決まっていませんが、原則としては、

「冠詞込みで三語以内」

と覚えておきましょう。

× the county waste disposal site selection

意味を成している限り、いくらでも名詞を並べて一つの名詞を作れることは作れるのですが、このような表現はかなりアタマ悪そうです。

○ the county’s site selection for waste disposal

これがベストな表現とは言いませんが、長くなるようでしたら、このように前置詞などを挿入する必要があります。

3 所有格

「XのY」という内容を表現する時には、[X'sY]または[Y of X]と言いますが、このどちらがベターか、という選択肢が時折GMAT SCに出てきます。これも慣用が多いので全てを覚える必要はありませんが、基本だけ確認しておきましょう。

(1)原則

['s]をつけて所有格を作るのは、原則として「生物」に限られます。無生物の場合には、[of+名詞」となります。

生物:

[my husband's mother],[Jeff's camera],[the student's application]など

無生物:

△the building’s front → ○the front of the building

△the bicycle’s wheel →  ○the wheel of the bicycle

(2)例外

無生物でも、['s]を使う場合があります。①地名 ②天体、地域、施設 ③時間、距離、重量、価格 ④擬人化されたもの ⑤人間の活動に関連するもの ⑥慣用 です。⑥については無視して構いませんので、①-⑤の例をいくつか挙げておきます。

①地名:Japan’s natural resources, the United State’s attitude

②天体、地域、施設: the earth’s surface, the world’s population, the school’s curriculum, the company’s history

③時間、距離:today’s newspaper, a dollar’s worth, three miles’s distance

④擬人化されたもの:Nature’s law, Fortune’s smile

⑤人間の活動に関連するもの:the mind’s development, my life’s aim, his journey’s end

GMAT SCでは、基本的に、「人またはそれに準ずるもの(会社や団体、施設など)には['s]をつけても構わない」と覚えておきましょう。

4 名詞の副詞的用法

使う場面は限られますが(と言いつつかなり日常的によく使います)、時、距離、方法、程度などを表す場合に、名詞を副詞(動詞や形容詞を修飾)として使うことがあります。読んで意味が分からないということはまずないでしょうから、「名詞が副詞的に用いられている」ということが分かればOKです。例文を見て、見慣れておきましょう。

(1)時を表すもの

The letter arrived [last week].

The party lasted [four hours].

Please wait [a minute].

He came here [three times].

I stayed in the U.S. [some six months].

(2)距離や方向

I have to walk [a long way].

He lives [three blocks] from here.

Mike looked [this way and that].

(3)方法

Don’ do it [that way].

They cooked Japanese style.

(4)程度

She is [ten years] old.

Kent is [two inches] taller than Jeff.

They look [a great deal] alike.

(5)様相、付帯状況

I traveled [first-class].

We should discuss the issue [heart to heart].

———————————————————————

これで「名詞」に関するレッスンは終了です。

次回はこれまでのまとめ、次々回からは「動詞」に入る予定です。

 

GMAT文法無料レッスン 名詞⑥ 名詞節

さて。長く続いた「名詞」ですが、いよいよ佳境(?)に入ってきました。

今回は、「名詞節」です。主な名詞としては、これが最後の項目となります。

本来ならば、まず「句」と「節」の違いについて説明をすべきでしょうが、それは第二部に譲ります(予定)。名詞節の形は決まっているので、名詞節とは何ぞや、ということだけ抑えておけば問題ありません。

名詞節とは

[S+V](つまり「節」)をまるごと名詞にしてしまったものを言います。もちろん、第一文型の[S+V]だけではなく、SVO, SVC, SVOOなども名詞節となりえます。

名詞節は、what(that which), who, which, where, when, whether(if), how, thatなどに、SVまたはVを続ける形をとります。全体を一つの名詞(不可算)として扱います。名詞節も通常の名詞と同様、主語、補語、(他動詞および前置詞の)目的語になれます。但し、thatに関しては、前置詞の目的語としてはin thatのみが可となっています。

1 名詞節の種類

(1) that SV

最もよく見る名詞節が、いわゆる「that節」でしょう。以下のような用法があります。

主語:

It is true that [she] [paid] [too much] for the services.

形式主語[it]を使った文です。[that SVO]が実質的な主語となります。

[That she paid too much for the services] is true.

とも書き換え可能です。

目的語:

I know that [making the smart choice] [is] [the most important thing].

[that SVC]が、動詞[know]の目的語となっています。

補語:

The problem is that, when he has to make a decision, Jeff takes too much time to think.

[that (when SV,) SV]が補語です。

that節に関する注意点は、以下の3つです。

①[that SV]を、関係代名詞目的格の[that]と混同しないよう注意が必要。

「名詞② 一般名詞」の、「抽象名詞+同格that」の項目でも説明しましたが、名詞節では、[that]の後の文が、文法、意味的に完結している点が関係代名詞との違いです。

・関係代名詞目的格のthat

There is a machine [that the company bought last year].

That is the bicycle [that Mike was given by his father].

これらのケースでは、[a machine]、[the bicycle]はそれぞれ、[bought]、[was given]の目的語となっています。

・名詞節のthat

There is a rumor [that the company bought the machine last year].

同格の名詞節[that]の例です。[that]の中の節は、「その会社が昨年にその機械を買った」です。[bought]が[a rumor]を目的語にしていないのがお分かりいただけるでしょう。

The fact is that Mike was given the bicycle by his father.

これはthat節が補語になっているケースです。「マイクは父にその自転車をもらった」はこれだけで文として完結しています。

②名詞の同格として使える。

既に上の例で出してしまいましたが、いわゆる「同格のthat」は、名詞節が名詞の同格となっているものと考えられます。

③前置詞の目的語にできない。

that節は原則として、前置詞の後に置くことはありません。

× I am interested in [that he began to study literature].

→ I am interested in [the fact that he began to study literature]. などにする必要があります。

× Jeff was surprised at [that his mother suddenly visited him].

→ これも、[the fact that...]などを使うか、[the sudden visit by his mother]などに言い換えなければなりません。

唯一の例外は、[in that]です。これはidiomで、[because]と同じ意味です。

They did not exclude you from the club in that you are a foreigner.

that節が前置詞[in]の目的語になっているケースですが、これは成句なので特別です。上の例の[in that he began...]とは全く使い方が違う点に注意しましょう。

(2) what SV, what V

[what]は[what + SV], [what +V]の二つの形があります。いずれも意味は、[a thing which], [something which]と同じような意味になります。「~なもの」、「~である(であった)もの」、「~のようなもの」という感じですね[what]の代わりに、[that which]が使われることもあります。これらは全く同じものと考えてよいでしょう。

主語:

[What you have to do] is to sleep now.

[What is now Australia] was not even found at that time.

目的語:

I don’t know [what made you choose it].

Never put off till tomorrow [what you can do today].

I was surprised at [what Jeff showed me].

補語:

The issue here is [what you can bring us].

I quess that’s [what you want].

(3) whether(if) SV

「~かどうか」という意味の名詞節です。whether SV, if SVは全く同じものです。[whether SV]は、主語、目的語、補語になることに加え、[that SV]と同じく、名詞の同格にもできます。

主語:[Whether he will come] is not important.

目的語:The president cannot decide [whether he should resign].

補語:All I want to know is [wether they will help me].

同格:They are discussing [the question] [whether they should do it].

GMAT SCにおける[whether SV]絡みの注意点は以下の二点です。

①[whether SV] >[if SV]

GMAT SCでは、「~かどうか」という意味で使用する場合には、常に[whether SV]が優先します。

②譲歩節[whether SV]との違い

譲歩節の[whether SV]は、「~であろうとなかろうと」という意味の副詞節です。

I have to work with him, whether he likes me or not. (またはwhether or not he likes me)

この例のように、通常、譲歩節の[whether SV]には、[or not]を付けます。

名詞節の[whether SV]に[or not]を付けるのも一般的ですし、文法、語法上の誤りではありませんが、GMAT SCでは、殆どのケースで、[or not]を付けないものが正解となっています。例外もありますが、原則として覚えておきましょう。

譲歩節:[whether or not SV]または[whether SV or not]

名詞節:[whether SV]

(4) その他 when, where, how, which,whoなど

その他の名詞節についても、whatと殆ど同じ要領で考えればよいので、いくつか例文を挙げておくに止めます。

I have to know in advance [when they will arrive].

Tell me [where I should pick up the girl].

[What was funny] was [how he reacted to the accident].

It does not matter [which room she would like].

[Who he was] is something everybody wants to know.

Let’s find out [who told you the rumor].

2 名詞節の語順

名詞節内の語順は、通常、[S→V]となります。[V→S]となる疑問文の語順と混同しないように注意しましょう。ただし、[what]と[who]は、[what +V]、[who+V]の形もあるので、これらの語順は疑問文の語順と同じになる場合があります。

原則:how/whatなど+ SV

How did you come here? 疑問文(VS)

Tell me [how you come here]. 名詞節(SV) * Tell me [how did you come here]. は誤り。

What sould I do now? 疑問文(VS)

I don’t know [what I should do now]. 名詞節(SV) *I don’t know [what should I do now]. は誤り。

例外:what/who +V

What pleased you most at the party? (疑問文)

[What pleased me most at the party] was [that the chairman kindly talked to me]. (名詞節)

Who said that? (疑問文)

You don’t have to know [who said that].(名詞節)

——————————————————————————————–

「名詞節」は以上です。

要は、「whatなどで始まる長い名詞」に過ぎないのですが、どこまでその名詞節が続いているか、ということが読み取れないと、読解やリスニングでごちゃごちゃになってしまいますから、ここでは名詞節の基本をしっかり確認しておいて下さい。

 

GMAT文法無料レッスン 名詞⑤ to不定詞

今日のお題は、「to不定詞」です。[to do / to be]の形をしたもので、「名詞」、「形容詞」、「副詞」として機能します。ここでは名詞としてのto不定詞を説明しますが、一応、他の機能についても簡単におさらいしておきましょう。

【to不定詞の形容詞用法】

He was the first man to land on the moon.

I have nothing to drink.

Rodman has a lot of things to think about.

It is the best way to learn English.

これらの例では、to不定詞がその前の名詞を修飾しています。名詞を修飾するものは形容詞ですから、これらをto不定詞の形容詞用法と呼びます。

【to不定詞の副詞用法】

I go to school to study.

The boy grew up to be a novel prize winner.

I am very happy to hear that.

This pond is dangerous to swim in.

動詞や形容詞をto不定詞が修飾しており、目的、結果、理由、程度などを表現しています。動詞、形容詞を修飾する品詞は副詞ですから、これらは副詞用法となります。

見ての通り、これらについて難しいことは何もありません。「形容詞、副詞としてもto不定詞は使える」ということだけ確認しておけばOKです。

では本題に入ります。

1 名詞としてのto不定詞

to不定詞は名詞としても機能しますので、他の名詞と同じく、文の主語、補語および(他動詞の)目的語になります。原則として、前置詞の目的語にはできません。「前置詞+to不定詞」は特殊なケースを除いて×です。

例)× I am interested in to sing.  → in singing

(1)主語:

It is impossible to live without water. (=To live without water is impossible.)

文頭の[it]は形式主語で、実際の主語は[to live...]です。

To succeed is not always to be happy.

[to do... is to do...]などの決まった表現を除いては、あまり文頭にto不定詞を主語として置かないのですが、文法的にはありえます。ちなみにこの例では、補語もto不定詞です。

(2)目的語:

I want to play the piano.

[want to do]はidiomとして覚えている方が多いでしょうが、他動詞[want]の目的語が[to play...]なのです。

He started to learn Spanish.

これも同様。[to learn...]が[start]の目的語です。

「動詞+to不定詞」では、to不定詞を目的語にとる動詞と、とらない動詞がある点に注意が必要です。idiom絡みのものも多いので、詳しくは動詞またはidiomの項目で説明します。

(3)補語:

My hobby is to watch birds.

To see is to believe.

これも問題ないでしょう。be動詞や、補語をとる動詞の後にもto不定詞を置くことができます。

2 疑問詞+to不定詞

[what to do], [which to choose], [when to start], [how to study], [where to go]など、疑問詞にto不定詞をつなげる言い方もお馴染みですね。[why to do]はまず言わないのでこれだけはないと思っておけばいいです。これも通常のto不定詞と同じく、主語、補語、目的語として使えます。いくつか例を挙げておけば十分でしょう。

How to begin is more difficult than where to stop.

The issue is which bus to take to go there.

I don’t know what to do.

Tell me wether to trust the salesperson.

3 to不定詞の時制

不定詞も動名詞と同じく、「単純形」と「完了形」があります。単純形は[to do / to be]、完了形は[to have done / to have been]となります。GMAT SCで時折問題となるので、しっかり覚えておきましょう。

分かりやすい例を挙げます。

a) I am glad to hear that.

「今、それを聞くことができて、今、嬉しい」。[hear]と[glad]が同じ時制。

b) I am glad to have heard that.

「今より前(例えば昨日)に、それを聞くことができて、今、嬉しい」。[hear]は[glad]よりも古い。

c) I was glad to hear that.

「昨日(例)に、それを聞くことができて、昨日(例)、嬉しかった」。過去において、[hear]と[glad]は同じ時制。

d) I was glad to have heard that.

「一昨日(例)にそれを聞くことができて、昨日(例)、嬉しかった」。過去において、[hear]は[glad]より古い。

極端な例かもしれませんが、概ねこのような感じで捉えておけばよいでしょう。要は、完了形のto不定詞は、述語動詞の時制よりも古いことを示したいときに使うものだ、ということです。

—————————————————

「名詞としてのto不定詞」については、今のところはこれくらい知っておけば十分です。

to不定詞自体は、GMAT SCではそれほど重要ではありませんが、時制や、動詞、idiomに関連して出題されるケースがあります。今回のレッスンでは、時制についてしっかり確認しておいて下さい。

 

GMAT文法無料レッスン 名詞④ 動名詞

さて、まだまだ続く「名詞」ですが、今回は、「動名詞」について説明します。動名詞は動詞を変形させたものなので、動詞の性質を持っています。つまり、「動詞の機能を維持しつつ、文中では名詞として扱われる品詞」だと考えましょう。

1 動名詞

動詞を[doing]の形にして名詞化したものを言います。名詞ではありますが、動詞の機能を保持しているため、次のような性質があります。

1-1 動名詞の動詞的性質

(1)目的語や補語を取る。

 I remember seeing him once. 

 Not working hard is same as being idle.

 (2)完了形、受動態がある

 I am ashamed of having been late for the party.

 (3)副詞(句)で修飾される

 I was tired from walking so fast.

Would you mind speaking slowly?

1-2 動名詞の名詞的性質

(1)文中で、主語、補語、目的語になる。

主語:Eating too much is not good for your health.

補語:My hobby is collecting rare books.

目的語:He insisted on visiting his friend.

(2)複数形、所有格がある。

Your doings do not agree with your sayings.

I don’t read for reading’s sake.

(3)形容詞でも修飾できる。

Early rising is good for you.

1-3 動名詞の数

動名詞は本来、抽象名詞ですので、不可算名詞とみなします。(2)のケースはGMAT SCではまず出てこないので、原則として、動詞は単数形、代名詞で受ける時は[it]で受けると覚えておきましょう。

Her cheering me up was really helpful and I feel that, without it, I could not have finished the assignment.

1-4 動名詞の時制

動名詞には単純形(doing)と完了形(having done)があります。文脈によっては時制を考慮しなければならない場合があります。この点もGMAT SCでは殆ど問題になりません。一応知っておく程度でいいでしょう。

(1)単純形の動名詞:特に時制について気にする必要はありません。通常の名詞と同じだと考えればOKです。

I’m looking forward to seeing you again.

He is neither interested in reading books nor listening to music.

I remember working with them.

(2)完了形の動名詞:動名詞部分が、述語動詞よりも以前に起こったことを伝える必要がある時には、完了形の動名詞を使います。

I’m sorry for your not having come to my house.

= I’m sorry that you did not come to my house.

In those days, I really appreciated his having offered me the job.

= In those days, I really appreciated that he had offered me the job.

1-5 受動態の動名詞

動名詞には、受動態もあります。単純形では[being +過去分詞]、完了形では[having been +過去分詞」となります。

I am afraid of being misunderstood.

I was afraid of having been misunderstood.

いずれもGMAT SCでは"awkward"とされることが多い表現。文法的にはアリですから、これらは誤りではありません。

1-6 GMAT SCにおける動名詞の出題例

動名詞について説明してきましたが、実際の出題例では、「名詞を使うべきか、動名詞を使うべきか」という点に関するものが殆どです。

動名詞は「~すること」と訳して考えましょう。動作のニュアンスを含む名詞が必要な場合には動名詞、それ以外では、通常の名詞を使います。

 (a)It was effective in destroying the existing model.

 「既存モデルを破壊することにおいて効果的であった」

 通常の名詞のように、動名詞にtheやofを付ける表現が時折SCに出てきます。

 (b)It was effective in the destroying of the existing model.

 こういった表現は好ましくありません。動名詞は動詞の性質をそのまま保持しているのですから、[the]や[of]はいらない筈です。[doing]型の品詞を完全な名詞として扱うのであれば、普通名詞を使う方がベターです。

 (c)It was effective in the destruction of the existing model.

「既存モデルの破壊において効果的であった」

 それでは、(a)と(c)のどちらがベターかと言えば、一概には言えません。前後の文脈から、「~すること」というニュアンスがあるべきかそうでないかを判断する必要があります。

 一般的に言えば、「通常の名詞があるならそれを使う」が原則だとお考え下さい。[名詞>動名詞]です。

 1-7 現在分詞と動名詞の違い

これは分かっていない人が多いので要確認です。同じ[-ing]の形をしていますが、全くの別モノ。

現在分詞は「形容詞または動詞の一種」、動名詞は「名詞の一種」だと考えればよいでしょう。ちなみに「分詞」の「分」は、「動詞と形容詞の性質を分かち持つ」ところから名付けられたそうです。

現在分詞の動詞的用法:be動詞とつなげて、進行形動詞を形成します。

He is sleeping.

現在分詞の形容詞的用法: [-ing+名詞]または[名詞+-ing]の形で、名詞を修飾します。

I was sitting in front of the burning fire.

I was sitting in front of the fire burning brightly.

The man driving the car was drunk.

I saw the man walking down the street.

これでお分かりでしょう。現在分詞は主に形容詞的に使うものであって、名詞にはなれません。

では確認です。

a) the dog walking

b) walking the dog

どちらのwalkingが現在分詞で、どちらが動名詞でしょうか。答えは↓

a) 現在分詞。「歩いている犬」

b) 動名詞。「犬を散歩させること」

さて。

現在分詞と動名詞の見分けで面倒くさいと言いますが皆さんが混乱しがちなのが、[being]です。

分詞構文や分詞の形容詞的用法で使われる[being]はほぼ常に省略されます。と言いますか、GMAT SCでは省略しなければなりません。

Being persuaded by his friends, John decided not to leave the school.

○ Persuaded by his friends, John decided not to leave the school.

△The new process being introduced by the plant is well-planned.

○ The new process introduced by the plant is well-planned.

しかし、動名詞の[being]は名詞なので省略できません。1-5で使った例で説明すると…..

I am afraid of being misunderstood. 「私は誤解されることを恐れている」

ここでは、「誤解される」という受動態の意味を表すために、動名詞[being]と過去分詞[misunderstood]を組み合わせて、「受動態の動名詞」を作ったわけです。前置詞[of]の後は、必ず名詞を置かなければなりませんから、

I am afraid of misunderstood.

とは絶対に言えないわけです。では、

I am afraid of misunderstanding.

ならどうか、と言いますと、文法的にはOKです。[misunderstanding]は動名詞つまり名詞ですから。しかしこれでは「誤解することを恐れる」となり、意味が逆になってしまいます。

ということで、この[being]は決して省略できないのです。

こうして考えるとごく単純な話ですけどね。実際、何も考えずに「beingは×」と機械的に覚えてしまっている方が多いようです。

動名詞[being]を使った表現はawkwardになりがちなので、正解になり難いのは確かですが、それでも正解になるケースはあります。実際の出題例については過去問演習を通して見てゆけばいいですので、とりあえず今の段階では、「現在分詞と動名詞は違う」ということは覚えておきましょう。

—————————————————–

動名詞については以上です。次回のテーマは、「To不定詞」。